履歴書

ネットの相談サイトに、

「モノづくりエンジニアの仕事に転職したいのですが、学歴はどこまで必要でしょうか?」

こんな質問が複数出ています。

実際のところ、どうなんでしょうか?同業種、同職種からの転職であっても学歴条件は気になりますよね。

今回は大手転職エージェント、リクルートエージェントを使って、機械・電気設計生産技術設備保全品質管理の求人で職種別に応募に必要な学歴を調べてみました。

すると応募に必要な学歴は職種によって差があることが分かりました。

むろん、リクルートエージェントの求人データだけをもって一般化するのは無理があります。

あくまで限定的なデータとして参考にして頂ければ幸いです。

 

職種別の求人応募に必要な学歴

モノづくりエンジニアの転職にどんな学歴が必要なのか?

今回はリクルートエージェントを使って、機械・電気設計生産技術設備保全品質管理の4職種の求人情報を調べました。

応募条件に書かれてある学歴がどこまでを要求しているのか?

それぞれの職種を最新100件ずつ調べてまとめたのが次の表です。

職種別品求人応募に必要な学歴

【調査対象職種】

●機械・電気設計

●生産技術

●設備保全・メンテナンス

●品質管理・品質保証

●最新求人情報各100件

【職種別 応募に必要な学歴】

学歴/職種 設計 生産技術 設備保全 品質管理
高卒以上 50.0% 56.0% 81.0% 51.7%
高専卒以上 24.0% 18.0% 10.0% 6.0%
短大卒以上 3.0% 7.0% 5.0% 3.4%
大卒以上 23.0% 19.0% 4.0% 38.8%
調査件数 100件 100件 100件 100件

*2025年12月調査

調査結果の解説については、次のグラフで詳しく説明します。

なおリクルートエージェントの求人における学歴の定義は以下です。

●大卒以上

・大学院、大学卒業のいずれかを卒業

●高専卒以上とは

・大学院、大学、高等専門学校のいずれかを卒業

●短大卒以上とは

・大学院、大学、高等専門学校、短期大学のいずれかを卒業

●高卒以上とは

・大学院、大学、高等専門学校、短期大学、専修学校、高等学校卒のいずれかを卒業

上記のようにまとめています。

表をもっと分かりやすくご覧頂くためにグラフ化してみました。

【職種別 応募に必要な学歴】

学歴グラフ

 

●どの職種も、「高卒以上」が最も多くなっています。ただし、求人の中には工業高校を指定している場合があります。

●設計と生産技術はほぼ同じ傾向であり、高専卒と大卒を同じ割合で指定しています。大学も理工系を指定する求人が多いです。

●設備保全の求人では、「高卒以上」が80%を超えています。学歴に関しては一番ハードルが低くて応募がしやすい職種です。

●品質管理の求人は「大卒以上」が40%近くあって他の職種の2倍近くになっています。応募のハードルとしては高い職種になっています。

学歴条件は転職エージェントによって異なる

今回はリクルートエージェントの求人における、学歴条件の調査結果を紹介しました。

同じ調査でも、これがdodaでは少し結果が違います。まず、dodaの学歴条件には「学歴不問」があります。文字通り、学歴を一切問わないと言うものです。

「学歴不問」ならハードルが低くて応募しやすように思いますよね。

しかし「学歴不問」の求人をよく見ると、必ずしもそう簡単ではなく、工業系理工系の卒業を歓迎すると言った追加条件が書かれてあったりします。

マイナビ転職エージェントにもdodaと同じく「学歴不問」と言う条件が存在します。ただ、求人件数で見ると、dodaの方がマイナビ転職エージェントより「学歴不問」求人が多いようです。

「学歴不問」の扱いについては、同じ企業の求人でも転職エージェントが異なると条件が変わっています。これは企業側の意思と言うより、転職エージェント側の運営方針の差でしょうか。

実際問題として、「学歴不問」は学歴を問わない代わりにあなたのキャリア実績についてはシビアに評価されます。

 

学歴条件を満たさないと応募出来ない?

もし、モノづくりエンジニアの求人に「大卒以上」とあって、あなたが大卒ではなかったら応募は不可でしょうか。

根っから真面目なあなた、ちょっと気の弱いあなたはそこであきらめてしまうかも知れませんね。何しろ応募条件に「大卒以上」と書かれているのですから。

確かに、いわゆる学歴フィルターとして条件を満たさないあなたを書類選考で落とす企業もあるでしょう。

しかし、一方で学歴条件を満たしていなくてもあなたのキャリアスキル適性評価などの結果によっては採用してくれる企業もあります。

新卒採用の場合は、何も実績がないので学歴はほぼ必須条件となりますが、転職の場合はキャリア、実績がより重要視されることも多々あります。

ただ、あなたが書類選考で落とされないよう履歴書、職務経歴書にしっかりアピール材料を記入することが大事です。

実際、dodaやマイナビ転職エージェントの求人で「学歴不問」の求人を見ても、

「生産技術の実務経験5年以上必要」

「QC検定2級相当以上」

のようにキャリアや資格の条件付き求人が多数あります。これは選考基準が学歴よりキャリアや資格を重視していることを示しています。

いくら学歴が条件を満たしていても、実務経験、知識、スキルがあるレベル以上でないと即戦力にはなり得ないからです。

従って、あなたが応募条件の学歴を満たしていない場合、アピールすべきはキャリア、スキル、資格、適性などです。

こうしたアピールすべき材料がなければ採用はおぼつきません。(学歴があっても危ないです。)

転職を成功させるには、あなたの学歴に関係なく、日々の業務の中でしっかり実績を残していくこと、スキルを磨くこと、資格を取得しておくこと、コミュニケーション能力やプレゼン能力を磨いておくこと、こうした努力が必要になります。

あなたが希望する求人の学歴条件を満たしていない場合、あなた個人が企業にアピールするのは難しいかも知れません。

そんな場合こそ、転職エージェント、キャリアアドバイザーに相談してみて下さい。企業と太いパイプのある担当者が、あなたにとって効果的な応募方法、プレゼン方法を一緒に考えてくれます。

 

まとめ

今回はモノづくりエンジニアの求人に応募するための学歴条件を紹介しました。私がリクルートエージェントを使って職種別に合計400件の求人を調べました。

大まかに言えば、

●機械・電気設計
高卒が50%、高専、大卒が各25%

●生産技術
高卒が56%、高専、大卒が各20%弱

●設備保全
高卒が80%、高専が10%

●品質管理
高卒が50%、大卒が40%弱

といった結果です。

ただし、学歴条件を満たしていなくても、キャリアスキル資格適性などが評価されれば採用される可能性もあります。ここが新卒採用とキャリア採用の違いです。

学歴条件だけであきらめず、希望の求人があればぜひ応募して下さい。

ただし、簡単に書類選考で落とされないよう履歴書や職務経歴書、面接でしっかりアピールする必要ががあります。

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