生産技術エンジニア

あなたがこれから生産技術の仕事で転職を考えているなら、ぜひこの記事を参考にしてください。

私は事務機業界、半導体業界で約30年間、機械設計、生産技術、品質管理の仕事をしてきました。私自身がエンジニアであり、同時にエンジニア採用の責任者でもありました。

生産技術の現場を長年経験してきた私の体験を交えて、転職ノウハウを解説します。

生産技術の転職で一番大事なこと、結論から先に言えば、

「企業が求める経験値と、あなたのキャリアのマッチング」

これが最も重要です。

では、その最適マッチングのためにはどうすればいいか、それをこの記事で解説していきます。

また、生産技術とはどんな仕事なのか、どんな人が向いているのか、年収や必要な資格は何か。そうした情報もまとめています。

生産技術の転職に必要な情報を網羅的に盛り込んでいます。ぜひ、あなたの転職にお役立て頂きたいと思います。

 

この記事で分かること

この記事は生産技術の転職に必要な情報を網羅的に載せています。その為、大変長い記事になっています。

あなたにとって、全てが必要な情報ではないと思います。下記のキーワードから、あなたが読みたい記事を選んでお読み下さい。

どんな仕事?

向いてる人・向いてない人

必要なスキル・資格・能力

利用すべき転職エージェント

未経験者

年収

転職ノウハウ

 

生産技術って、どんな仕事?

生産技術の実務経験がほとんどない人で、生産技術への転職を考えている人もいるでしょう。そんな人のために、一般的な生産技術の業務内容を紹介しておきます。

生産技術の役割

生産技術の役割を一言でいうなら、設計部門と製造部門をつなぐ仕事です。開発が終わった新製品をいかにして量産工程に流すか、その工程設計を行い実現するのが生産技術です。

具体的には、

①製造プロセスの設計

材料の選定・評価から加工・組立・検査・出荷までの工程設計を行う。作業者の人員計画、スキルの確保も計画する。

②設備、治工具の設計、導入

工程で必要なスペース、エネルギー、環境整備を計画する。量産に必要な設備の調達、導入を図る。場合によっては自社で設備や治工具を設計・製造する。

③生産ラインの立ち上げ

試作、量産試作を繰り返しながら量産ラインを立ち上げる。工程の安定化と初期不良の洗い出し、対策を行う。製造ラインの工程指標を作成したり、作業手順、保守点検マニュアルなどの作成も行う。

場合によっては量産が安定するまで生産技術スタッフが製造ラインの支援に入る。

④稼働率、歩留まり、作業時間の短縮、コスト削減

初期目標の量産ラインが稼働したら、順次稼働率や歩留まり、作業時間の短縮やコスト削減といった次の段階の改善目標を設定し、達成に向けて取り組む。

⑤継続的な品質や安全の確保

生産技術の支援なしでも安定した品質、ラインの安全が確保できるような仕組みを作る。その上で発生する品質不良やトラブルには随時対策を実行し、再発防止のための歯止めをかける。

生産技術は工場の何でも屋さん

今、生産技術の役割を紹介したのですが、かなり業務内容が広いことがお分かり頂けたと思います。

あまりに業務が広範囲なので、工場によって生産技術の他にプロセス技術製造技術、といった名称の組織で分担することもあります。

要するに量産に必要なことは何でもやるのが生産技術なのです。

かつて私が勤務していた事務機メーカーでは、生産技術だけではリソースが不足しており、開発部から常に支援部隊が入っていました。

また、私が事務機メーカーから転職した半導体企業では、生産技術の他にプロセス技術、製造技術があって、互いにオーバーラップしながら業務を分け合っていました。

とにかく生産技術は量産化、安定生産のカギを握る仕事です。困難も多いですが、その分遣り甲斐もまた大きい仕事です。

生産技術2

モノづくりに生産技術力は不可欠。活躍の場は広い。

生産技術の需要は?

当サイトで紹介している、大手の転職エージェント5社(doda、リクルートエージェント、マイナビ転職メーカーAGENT、リクルートダイレクトスカウト、メイテックネクスト)の求人を調べてみると、機械設計、生産技術、設備保全の合計件数はこうなっています。

●機械設計 75,500件

●生産技術 74,000件

●設備保全 51,000件

このように、ほぼ拮抗した求人件数となっています。(2025年9月現在)

求人件数から、転職市場において生産技術の需要が多いことがお分かり頂けると思います。

また、生産技術のエンジニアには幅広い知識、経験、技能が要求されます。多くの場合、生産技術の仕事に機械設計や設備保全が含まれます。

新規設備の導入や治工具の制作、設備保全のない生産技術はありません。

そして、そんな生産技術の要求条件を満たすエンジニアがそうそう転職市場に存在するはずもありません。

だからこそ、実務経験のある生産技術要員は転職市場で需要があるのです。

 

生産技術の仕事に向いている人、向いていない人

私自身も事務機業界、半導体業界で生産技術の仕事をやってきました。また、エンジニアの採用にも関わってきました。

そんな私の体験から言える生産技術に向いている人、向いていない人を紹介します。あなたご自身に振り返って考えてみてください。

生産技術の仕事に向いている人

生産技術の仕事に向いているのはこんな人です。

生産技術に向いている人

●1つの事を深く掘り下げるより、広範囲に知識やスキルを活かすことが好きな人

●常に新しい技術、情報に興味を持つ人

●工場内の色々な課題、問題に首を突っ込んで、複数の部門にまたがるプロジェクトで活躍したい人

●開発、設計部門と製造部門をつなぐ役割があり、コミュニケーション能力や、調整能力のある人

●数字に強く、物事を理論的に考察する能力がある人

●数値データを収集すること、そこから課題や解決策を見出す能力がある人

●現場作業とデスクワークの両立が出来る人

●問題が発生した時、すぐに動けるフットワークの軽い人

●常時複数のテーマを抱えるため、仕事の優先順位を正しく見極め、自らの業務プランを立てる能力がある人

さて、あなたご自身は生産技術という仕事に向いていると思いますか?

むろん、こうした条件を全て100%満たすエンジニアはそうそういません。何かが得意で、何かが不得手、と言うのが普通です。

ただ、自分が不得手な業務があっても、そこから逃げずに立ち向かう、その姿勢は必要です。

あと私の経験から言うと、生産技術の仕事は暇な状態より忙しい状態を好む人に向いています。

生産技術の仕事に向いていない人

生産技術に向いていない人はこんな人です。基本的には向いている人の裏返しが向いていない人です。

生産技術に向いていない人

●デスクワークか、現場作業か、どちらか一方だけにこだわる人

●フットワークの重い人

●データや現象を理論的に考えるのが苦手な人

●他部署や顧客、普段関わりのない人とのコミュニケーションが苦手な人

●新しい技術や情報にはあまり興味がない人

●1つの工程、1つの製品、1つの部署だけに深いこだわりを持ち続ける人

●イレギュラー処理、当初の計画にない飛び込み仕事に対応できない人

生産技術は工場の何でも屋です。それは私の仕事じゅない、と言って自ら仕事に境界を作る人には不向きです。

自分に対処できなくても、取り合えず首を突っ込んで考えてみる、それを面白いと思える人が生産技術に向いています。

いかがでしょうか。あなたの適性は生産技術の仕事に不向きですか?

もしも不向きと思うなら、なぜあなたは生産技術の仕事を希望するのか、明確な志望動機を見つけて下さい。そこがあなたの転職スタートになるはずです。

 

生産技術の仕事に必要なスキル・能力・資格

今までは生産技術の仕事に向いている人の適性を説明しました。ここからは生産技術の仕事に必要なスキル・能力・資格を説明したいと思います。

生産技術に必要な能力・スキル

生産技術に必要な能力・スキル

●コミュニケーション能力

●複数のテーマを同時にこなす能力

●物事を理論的に考察する能力

●データを収集し、データから課題と解決策を見出す能力

●問題をひとつの方向だけでなく、色んな角度から考察する能力

●新しい情報や知識を取り込み、自分のものにする能力

●機械保全技能士の資格、または相応の知識とスキル

●機械設計のスキル

●CADで機械製図ができるスキル

●PLC(Programmable Logic Controller、プログラマブルロジックコントローラ)が扱えるスキル

ざっとこんな感じですが、これを全部満たすようなスーパーエンジニアはなかなかいません。

そこで、機械設計のレベルとして設備を丸ごと設計するようなスキルはなくても、簡単な改造や治工具レベルは設計できるスキルがあれば十分です。

PLCもいちから設備の制御設計ができるレベルがなくても、改善、改造によるカスタマイズができるレベルで十分です。

それだって、そう簡単にクリアできるようなスキルではありません。時間もかかるし、努力と実践を継続しないと無理です。

そうした取り組みを楽しめる人、遣り甲斐に感じることが出来る人が生産技術に向いています。

生産技術の転職に専門資格は必要か?

生産技術の求人で、機械系のエンジニア募集ならほとんど資格は要求されません。まれに機械保全技能士の資格が出てきますが、それも必須条件ではなく歓迎条件です。

一方、電気系のエンジニア募集は機械系に比べると資格要求が多いですが、それでも求人全体からみれば20%程度です。

需要が多い資格としては、電気主任技術者電気工事士の2つです。

資格

生産技術の求人では資格より経験重視です。単に資格を保有していても、実務経験がないと評価されません。

あくまで資格は知識やスキルの裏付けとしてアピールしてください。

また、資格ではありませんが、実務経験重視の観点から、CADPLCが使えると生産技術の転職には有利です。

➡モノづくりエンジニアの転職に必要な資格はこれだ!

 

転職エージェントによるマッチング機能がすごい

生産技術で転職を希望するあなたに、まずお勧めするのは転職エージェントの活用です。

転職エージェントのマッチング機能を活用

生産技術の採用で最も重要視されるのは、キャリアでありスキルです。

それはどんな仕事でも同じかも知れませんが、生産技術では特に重要視されます。

なぜなら、生産技術の仕事は非常に業務範囲が広く、即戦力で働くにはかなりのキャリアを積んだエンジニア、高度なスキルを持ったエンジニアでないと無理だからです。

1年や2年のキャリアでは、応用力のある即戦力とはなかなか評価してもらえません。3年から5年以上のキャリアがあって、しかも確かな実績を残していないと採用されません。

ところが、あなたが求人情報を見ただけでは、企業が具体的にどんなキャリア、スキルを必要としているか、なかなか正確には分からないことが多いのです。

一方で、転職希望者であるあなた自身も自分のキャリア、スキルを客観的に、かつ分かりやすく説明するのは難しいことです。

そこで企業と転職希望者の間に転職エージェントが入って、マッチングする機能が重宝されるわけ

です。

双方の要求、条件を突き合わせて最適な組み合わせを見つけて提案してくれます。

それは企業にとっても、転職希望者にとっても、時間と手間を省いて効率化できる大きなメリットになります。

転職エージェントマッチング機能

 

生産技術の求人件数は7年間で3.7倍に増加

生産技術に限らず、転職市場における転職エージェントの位置づけは確立され、今や多くの企業、転職希望者が、転職エージェントを前提とした取り組みを行っています。

例えば、有力案件の求人が非公開扱いとなり、転職エージェントに登録しないと応募出来ないことが普通になっています。

転職希望者もまた、ハローワークより求人サイト・転職エージェントの合計利用者の方が多くなっています。

生産技術の転職においても全く同様の傾向があり、私の調査記録によるとこの7年間で生産技術の求人掲載は3.7倍も増えています。

それだけ転職エージェントに求人を出す企業が増え、利用者もまた増えていると言うことです。

 

【掲載された生産技術の求人件数】

●2018年7月 16,300件

●2025年9月 59,700件(約3.7倍)

*マイナビ転職メーカーAGENT、リクルートエージェント、doda、メイテックネクスト、パソナキャリア5社の合計。

私が機械設計・生産技術で転職した当時には転職エージェントも求人サイトもありませんでした。

独力で、限られた情報のみで転職活動を行ったのですが、関西から九州へのUターン転職だったこともあり、大変苦労しました。

それが今は転職エージェントのマッチング機能が無料で利用できます。

こんな有効で効率的な転職サポートサービスがタダで使えるのですから、利用しない手はありません。

 

求人件数が多い転職エージェントを利用する

具体的に、生産技術の転職にはどの転職エージェントを利用すればいいでしょうか。転職エージェントも色々あって、それぞれにメリット、デメリットがあります。

しかし、まず最優先すべき条件は、「生産技術の求人件数が多いこと」です。

どんなに転職サポート機能が充実しているサービスでも、求人件数が少なければ何の役にも立ちません。

 

転職エージェント決め手

 

ここで生産技術全体の求人が多い転職エージェントを5選紹介します。この中から、あなたの条件に最適な転職エージェントを選んでください。

【生産技術の転職におすすめの転職エージェント5選】

転職エージェント おすすめ理由
①マイナビ転職メーカーAGENT 関東・関西・東海に好条件求人が多い
②リクルートエージェント 全国をカバーし、求人件数最大級
③doda 全国をカバーし、求人数多い
④メイテックネクスト 関東・関西・東海に好条件求人が多い
⑤リクルートダイレクトスカウト 関東・関西・東海にハイクラス求人多い

目安として、関東、関西、東海エリアへの転職を希望するあなたは、どの転職エージェントを利用しても求人件数は確保できます。

しかし、関東、関西、東海エリア以外への転職を希望するあはたはリクルートエージェント、dodaの利用をお勧めします。

 

生産技術の転職におすすめの転職エージェント5選

それぞれの転職エージェントはもっと詳しい解説記事が別のページに用意されてます。

気になる転職エージェントは、「詳細記事を読んでから、登録するか決める」をクリックしてください。

あるいは「無料登録はこちら」をクリックすると、公式サイトの情報がご覧になれます。

マイナビ転職メーカーAGENT

マイナビメーカーAGENTロゴ3

項 目 概 要
サービスの特徴 生産技術はじめ、ものづくりエンジニアの転職を支援
生産技術の求人 関東、関西、東海エリアに求人が多い
求人が多い業界 電気・電子機器 機械・機械部品 自動車 半導体など
強みを発揮するエリア 主に東京、神奈川、千葉、埼玉など関東圏
未経験者の応募 全体の数パーセント程度で少ない
主な対象年齢 20代~30代の利用者が多い
その他 厚生労働省認定の「職業紹介優良事業者」。初めての転職も安心
注意点 関東・関西・東海エリア以外では求人が少ない

 

➡詳細記事を読んでから、登録するか決める

【マイナビ転職メーカーAGENT】

※マイナビのプロモーションを含みます。

 

リクルートエージェント

リクルートエージェント新

項 目 概 要
サービスの特徴 求人件数は国内最大級。生産技術の求人も最大級
生産技術の求人 他のサイトに対して圧倒的多数。どこより求人が多い。
求人が多い業界 電気機器・電子部品 自動車 機械・機械部品など
強みを発揮するエリア 全国
未経験者の応募 全体の求人件数が多いので、他のサービスよりは探しやすい
主な対象年齢 求人が多いので全年代で利用可能
その他 転職支援実績ナンバーワン
注意点 非公開案件が多いので、登録して好条件を入手。

 

*業界最大級の求人件数で転職支援実績No1

【リクルートエージェント】

リクルートエージェントの詳細記事を見る

※リクルートエージェントのプロモーションを含みます。

 

doda(デューダ)

新doda

項 目 概 要
サービスの特徴 求人情報が詳細で分かりやすく、転職者満足度No1サービス
生産技術の求人 相当多いです。あなたが広範囲に選択できる求人件数です
求人が多い業界 自動車 電子部品 機械・機械部品 半導体など
強みを発揮するエリア 全国
未経験者の応募 全体の求人件数が多いので、他のサービスよりは探しやすい
主な対象年齢 求人が多いので全年代で利用可能
その他 スカウトサービス、パートナーエージェントサービスも利用可
注意点 非公開案件に好条件の求人あり。登録して情報入手

 

*初めての転職でも安心、転職エージェントの鉄板サービス

【dodaエージェントサービス】

dodaエージェントサービスの詳細記事を見る

※dodaのプロモーションを含みます。

 

メイテックネクスト

メイテックネクスト新

項 目 概 要
サービスの特徴 エンジニア転職に特化、メーカーの人事担当者と太いパイプ
生産技術の求人 全国レベルでは少ない。関東、関西、東海エリアで活用すべき
求人が多い業界 メカトロ分野 電気・電子・半導体 自動車など
強みを発揮するエリア 主に関東、関西、東海
未経験者の応募 全体の数パーセント程度で少ない
主な対象年齢 20代~30代向けの求人が多い
その他 技術畑出身のコンサルタントが半数以上
注意点 未経験者や専門のスキル、キャリアのない人には求人が少ない

 

➡詳細記事を読んでから、登録するか決める

【メイテックネクスト】

※メイテックネクストのプロモーションを含みます。

 

リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウト新

項 目 概 要
サービスの特徴 ハイクラス転職スカウトサービス。高収入、好条件多い
生産技術の求人 高収入案件が圧倒的に多い。応募条件のハードルは高い
求人が多い業界 電気・電子・半導体 機械・精密機器 自動車など
強みを発揮するエリア 主に関東、関西、東海
未経験者の応募 未経験者不可(異業種、異職種からの転職はあり)
主な対象年齢 20代からシニア世代まで、能力があれば応募可能
その他 専門的なスキル、キャリアのない人には不向きなサービス
注意点 プロフィールが求人条件に合わない場合は紹介されないこともあり

 

*ハイクラス転職に的を絞った転職活動を実現!

【リクルートダイレクトスカウト】

リクルートダイレクトスカウトの詳細記事を見る

※リクルートダイレクトスカウトのプロモーションを含みます。

 

転職エージェントの利用法

転職エージェントの利用法と注意点については、こちらの記事をお読みください。

詳しく解説しています。

転職エージェントとはどんなビジネスモデルなのか、メリット、デメリットは何か、どんな点に注意すべきか、そういったことを詳しく解説しています。

 

未経験者でも生産技術の求人に応募できるか

生産技術の未経験者が求人に応募することは可能でしょうか?

冒頭にも書いた通り、生産技術の転職にはスキルとキャリアが重要視されます。未経験者の場合、採用以前に応募さえ出来ない求人がほとんどです。

建前はともかく、実体として未経験者には非常に厳しい現実があります

実は私自身、半導体工場の生産技術要員に、未経験者を採用したことはありませんでした。即戦力しか採用しなかったのです。

 

初心者お断り

 

転職エージェントに見る未経験者の扱い

未経験者の厳しい現状を求人状況から見てみましょう。

各転職エージェントで、「生産技術+未経験者」の求人検索から未経験者の応募可否状況が分かります。

【未経験者が生産技術の求人に応募できるか?】

転職エージェント 未経験者の応募可否
①マイナビ転職メーカーAGENT 経験者歓迎案件がほとんど。未経験者の場合、適性条件クリアが必要。
②リクルートエージェント 未経験者の応募可能求人は全体の約10%程度。専攻や適性に条件あり。
③doda 未経験者の応募可能求人は全体の約20%程度。専攻や適性に条件あり。
④メイテックネクスト 直接の経験は不問でも、関連技術の経験を必要とする案件が多い。
⑤リクルートダイレクトスカウト 未経験者は応募不可。ただし異業種、異職種での経験者は可能性あり。

*2025年9月調査。求人検索機能を使って調べた結果。時期によって割合は変動します。

表をご覧の通り、生産技術の求人に関しては、どの転職エージェントも経験者歓迎です。未経験者は応募不可か、わずかに応募できても専攻分野や適性に条件が付きます。

それでもリクルートエージェント、dodaの両転職エージェントは、他の転職エージェントよりも求人数確保の点で期待が持てます。

未経験者が応募できる求人でも採用は厳しい

そもそも、転職市場は即戦力が望まれます。新卒求人とは異なります。ましてや、生産技術は未経験者がすぐに成果を出せる職種ではありません。

従って、未経験者歓迎でも全く無条件に歓迎する求人はほぼゼロです

実務未経験でも理工系出身であることや、何らかのモノづくりに関わった経験があることなど、生産技術要員としての資質、適性を求めています。

更に未経験者歓迎でも、企業が経験者の方を優遇するのは当然で、未経験者は応募は出来ても採用のハードルは高いのが実情です。

これは今回調べた大手転職エージェント5社全てに当てはまります。

未経験者こそ、転職エージェントを利用すべき

結論として、未経験者が生産技術の求人に応募しようとすれば、かなりハードルが高く周到な事前準備が必要になります。

矢印アイコン未経験者でも応募できる求人数の確保が必要

まずはリクルートエージェントdodaなど求人の絶対数が多い転職エージェントをあたって下さい。

未経験者歓迎の比率は低いですが、絶対数が多いのでそれなりの求人数を確保できます。

また、あなたが生産技術未経験でも、設計、保全、品質管理などで経験があれば、マイナビ転職メーカーAGENT、メイテックネクスト、リクルートダイレクトスカウトなども利用できます。

ただし、これら3つの転職エージェントは関東、関西、東海エリアに強味があるので、あなたがそれ以外のエリアへ転職希望なら、やはりリクルートエージェント、dodaを本命に考えて下さい。

リクルートエージェント

リクルートエージェントの公式サイトを見る

矢印アイコン実務未経験であっても、求人企業に訴えるアピールポイントを探す

あなたの専門分野、エンジニアとしての適性、保有している資格、これまでのキャリア、そうしたものを全て棚卸して、何をアピールするか作戦を練ります。

いかにして実務未経験の不利を補い、採用を勝ち取るか、ゴールまでの道のりを描くことが必要です。

それにはぜひ、転職エージェントを活用して下さい。あなたの適性を見極めた上で、どの求人が最もあなたにふさわしいか、アドバイスしてくれます。

企業情報、転職市場に精通した転職エージェントだからこそ可能なアドバイスです。

 

転職で年収を増やしたい人へ

生産技術に限りませんが、転職の目的として年収アップを望む人は多いでしょう。

リクルートダイレクトスカウトは高額年収案件が多い

あなたが年収アップを最優先に転職を希望するなら、まずはリクルートダイレクトスカウトに登録してください。

ハイクラスの求人を多く扱うリクルートダイレクトスカウトでは、年収が600万円~1000万円クラスがずらり並びます。中には1500万円前後の求人もあって、高額年収が期待出来ます。

ただし、ハイクラス、高収入の求人では生産技術も単なる製造ラインの構築とはレベルの違う仕事になります。

例えば、予定年収800万円の求人では、仕事内容が次のようなものです。

競争の源泉となる高付加価値化につながる生産技術を高め、生産工程の自動化・ICT化の提案・企画・設計・開発までを一気通貫で行う業務です。

専門技術に加えて創造性や新たな発想、新技術開発などが求められます。

これは某大手カメラメーカーが出した生産技術の求人です。

このように、技術力はむろんですが、プロジェクト全体の予算管理リスク管理進捗管理など、マネジメント力を要求されます。

リクルートダイレクトスカウトでは、こうした企業ニーズとあなたのキャリアが合致しないと、求人紹介がされない場合もあります。

目安としては、現在の年収が600万円以上あって、更に高額年収を希望する、仕事のステージをアップさせたい、そんなあなたにお勧めの転職エージェントです。

リクルートダイレクトスカウト2

➡リクルートダイレクトスカウトの公式サイトを見る

※リクルートダイレクトスカウトのプロモーションを含みます。

 

マイナビ転職メーカーAGENTは年収600万以上が狙える

リクルートダイレクトスカウト以外では、マイナビ転職メーカーAGENTに高額年収の求人が多く掲載されています。

生産技術職の求人の8割上で年収600万円以上の可能性があります。

ただし、「300万円~700万円」といった条件設定も含んでおり、必ず年収600万円以上を保証するものではありません。

また、求人全体の2割近くが非公開案件なので、無料登録して求人情報を入手してください。

 

マイナビメーカーAGENTロゴ3

➡マイナビ転職メーカーAGENTの公式サイトをみる

※マイナビのプロモーションを含みます。

生産技術の平均年収は?

参考までに、生産技術の平均年収データをいくつか紹介します。

【生産技術の平均年収データ】

●400万円~560万円(world intec)

●570万円~670万円(openwork 35歳~40歳)

●523万円(doda)

●688万円(ベスキャリ)

以上のように、ひと口に生産技術の年収といっても調査元でかなり幅があります。

まぁ、ざっくり見れば500万円から700万円弱といった感じです。この辺が目安の年収でしょうか。

もっとも、こうした平均年収のデータは、あなた個人の転職には大して参考になりません。あくまでもあなたの年収は、あなた個人のキャリや能力によって決まります。

そして、同じキャリアや能力でも企業によって年収は大きく変わってきます。

要するに生産技術職で転職した場合、あなたの年収がいくらになるかは個々の状況によって大きく変わる、と言うことです。

それでも平均年収が500万円から700万円と言う金額は頭に入れておいた方がいいでしょう。

 

希望の勤務地によって転職エージェントを使い分ける

どの転職エージェントでも、生産技術の求人は全体の7割から8割が関東・関西・東海エリアに集中しています。

従って、関東・東海・関西を勤務地に希望して求人を探す人は、どの転職エージェントを利用しても選択肢は十分確保できます。

しかし、関東、関西、東海以外のエリアへ転職希望の人はなかなか思うように求人が見つからないかも知れません。

そんな場合はリクルートエージェントdodaがおすすめです。

どちらも全体の求人が多いので、全国どこでもそれなりの求人件数があります。あなたが2社併用すれば一定の選択肢は確保できます。

このように、あなたが希望する勤務地、転職先によって転職エージェントを使い分けて下さい。

特に関東エリアで生産技術の求人を探すなら、マイナビ転職メーカーAGENTが一番のおすすめです。求人全体の1/3が関東に集中しており、好条件と手厚いサポートが期待できます。

マイナビメーカーAGENTロゴ3

➡マイナビ転職メーカーAGENTの公式サイトをみる

※マイナビのプロモーションを含みます。

 

生産技術の転職ノウハウ

生産技術の転職について、次の3つのパターンを解説します。

転職ノウハウ生産技術

 

どんな点に注意すべきか、何が転職成功のカギか、私自身が生産技術で転職した経験、また逆の立場で中途採用に関わった経験を元に解説します。

①生産技術から生産技術への転職

生産技術転職1

生産技術から生産技術への転職は最も多い転職パターンです。

今までの知識やスキルが活かせるし、企業側も即戦力の補充が可能なので、当然採用される可能性も高くなります。

従って、いかに即戦力として仕事ができるか、そのアピールが最も重要です。

ただし、過去の実績ばかりを強調するのは効果半減です。実績をベースに新しいものを取り込む能力、スキルアップする能力こそアピールしてください。

即戦力としてのアピールポイント

①得意分野・専門スキル・保有資格をアピールする

生産技術の業務範囲は広く、必要とするスキルや知識も多岐に及ぶ。だからと言って、何でもできます、何でもやりますはピンボケで逆効果。

自分の強み、得意分野を強調し、まずは即戦力として活躍できる範囲をアピールする。

②新しい環境でも仕事をこなせる適応力・応用力をアピールする

同じ生産技術でも、転職後に業種や製造プロセスが変われば必要となる知識、スキルも変わる。

過去に新しい製造ラインや新規プロセスで成果を出すため、どんな取り組みをやってきたかをアピールする。

エンジニアとして未知なる環境への対応力、ポテンシャルの高さをアピールする。

 

②機械設計から生産技術への転職

生産技術転職2

生産技術の仕事に設計業務はかなり重要な比重を占めています。新規のライン導入や、既存設備の生産性向上などに必ず設計業務が発生します。

従って、前職が機械設計であることは求人企業にとって魅力的なメリットと言えます。

ただし、機械設計から生産技術への転職は、採用される人と採用されない人がはっきりしています。

●採用される人
機械設計のスキルを生産技術の仕事に活かせる人。

●採用されない人
設計者としては優秀だが、設計しかできない人。

あくまで機械設計の求人ではなく、生産技術の求人であることを忘れないでください。どんなに設計者としての実績があっても、それだけでは採用されません。

機械設計から生産技術へ転職するアピールポイント

①生産技術に必要な設計ができる(転職後も設計業務を含む場合)

生産技術の設計は生産現場、生産計画と密着している。従って、単に設計キャリアのアピールだけでは物足りない。

生産状況に応じて柔軟な設計対応が出来ることをアピールする。

②設計業務以外の工程も知っている、関心があることをアピールする

設計業務は上流工程なので、これまでにプロセス技術、生産技術、品質管理、設備保全などの工程と多少なりとも関わってきたはず。

設計以外の工程でもモノづくりに関わって来た、関心があるとアピール出来ればOK。多少程度でも構わない。

転職後も生産技術の仕事として設計を継続したいのか、それとも設計から離れてもいいのか、そこは明確にしてください。

企業側の意向と合わせて、あなたの希望が叶う求人を転職アドバイザーに相談してください。

③設備保全から生産技術への転職

生産技術転職3

多くの場合、生産技術の仕事に設備保全も含まれています。生産目標、品質目標の達成に設備の安定稼働は絶対必要だからです。

この点で設備保全から生産技術への転職はハードルが低いです。設備保全で身に付けた知識やスキルが生産技術で活かせるからです。

ただし、設備保全と生産技術では大きく違う点もあり、転職活動にあたって注意すべき点もあります。

設備保全から生産技術への転職で注意すべき点

生産技術の業務範囲は設備保全よりずっと広い。

生産技術の仕事は設備周りに限らず、製造ラインの立上げ、安定稼働に必要なことは全て仕事です。

従って学ぶべき知識、習得すべきスキルも品質管理、プロセス技術、製造技術など広範囲に及ぶ。

何が問題かを自分で見つけて自分で解決する。

生産技術の仕事はマニュアルに沿ったルーチンワークではない。指示されたことだけやっていれば無事に完了、と言う仕事でもない。

他部門やユーザーとのコミュニケーション能力が必要。

製造や品質管理、開発部門との共同作業が多いことからコミュニケーション能力が不可欠。

また顧客と直に接する機会も多く、プレゼン能力やリスク管理能力も必要とされる。

保全業務よりもっと幅広い、ステップアップした仕事がやりたい、その覚悟を持っていることを伝えてください。

 

生産技術の転職市場動向 2025年 7月

生産技術の求人が、転職市場でどのくらい需要があるのか定点観測をしています。

各指標からみて、7月の需要は堅調だと思われます。

有効求人倍率

 

総務省統計局が公表している職業別有効求人倍率から、次の3つの職業を月次チェックしています。

●製造技術者

●機械整備・修理の職業   

●機械検査の職業

 

7月有効求人倍率

*データ参照元 「一般職業紹介状況」

3つの職種とも、ほぼ横ばい状況で特に悪化している様子はありません。

2022年7月の有効求人倍率を見ると、

●製造技術者 0.88↑

●機械整備・修理の職業 4.52↑

●機械検査の職業 1.33↑         

 

となっています。

生産技術と言う職業でのデータはないのですが、製造技術が一番近いかも知れません。有効求人倍率が0.88となっており、仕事が少ないように見えます。

しかし、この有効求人倍率は全国のハローワークのデータを元に算出されています。そして生産技術という職種はハローワークではあまり多くの求人がありません。

例えば、東京都だけで調べてみると、生産技術の求人はわずかに52件しかありません。(2025年9月)

どうしてもハローワークの求人は地元の中小企業が主体なので、生産技術職に特化した求人は少ないのです。

一方、リクルートエージェントで東京都の生産技術求人を調べると、2,800件あります。ハローワークの50倍以上です。(2025年9月)

リクルートエージェントでは大手のメーカーや中堅企業からの求人が多く、これらの企業では生産技術職に特化した求人が出ています。

 

生産技術の転職 まとめ

あなたが生産技術で転職を希望するなら、きっとお役に立ちそうな記事をまとめて載せました。

最後に一番大事なことを繰り返し書いておきます。

生産技術の求人は、どれもほぼ100%経験者優遇です。しかし、企業が求める経験は、各社それぞれの事情があって異なります。

求人の目的が大量生産のラインを安定稼働させることなのか、高付加価値商品の歩留まり向上なのか、それとも新規生産ラインの立ち上げなのか。

求人目的によって求める経験の重要性も変わってきます。

大事なことは、あなたの経験、知識、スキル、資格、それらを最大限生かせる求人を見つけることです。

それにはぜひ、転職エージェントのアドバイスを活用して下さい。転職エージェントは一般には公開されない非公開案件の情報も持っているし、企業との人脈によって内部情報を握っていることもあります。

私自身、半導体工場のエンジニア採用の折には、親しくなった人材紹介会社の担当者にある程度の社内情報は伝えていました。

その方がこちらの要求にマッチした人材を効率よく迅速に採用することが出来るからです。

生産技術の仕事は広範囲に及び、日頃から新しい知識の習得、スキルアップは欠かせません。苦労も多いし、困難な仕事には違いありません。

しかし、それだけに遣り甲斐のある仕事です。目標をクリアした時の達成感、満足感は何とも言えません。

あなたが生産技術の転職に成功し、新たなエンジニアとしてのスタートを切ることを願っています。