QC検定(品質管理検定)が転職に有利な資格ってホント?

QC検定(品質管理検定)をご存知ですか?

品質管理に関する求人では最も出現頻度の高い資格の1つです。

とは言え、他の資格より頻度が高いだけでQC検定を応募条件に指定する求人は決して多くありません。

そもそも、品質管理の求人ではQC検定に限らず資格を歓迎条件に指定する求人は少ないのです。

実際、私が20年間勤務した半導体工場の品質管理部門にも、QC検定の合格者はいなかったと思います。(と言うより、受検した人がいなかった)

それで何か業務に支障があったかと言えば、何も支障はありませんでした。

では、QC検定は品質管理の転職で役に立たないのでしょうか?

決してそんなことはありません。資格の活かし方ひとつで、強力なアドバンテージとなり得ます。

ここではQC検定(品質管理検定)がどんな検定なのか、受検方法や難易度と合わせて紹介したいと思います。

そして、あなたが品質管理の転職を考えているとしてQC検定をどう活かせばいいのか、転職市場における利用法についても紹介したいと思います。

すでにQC検定に合格しているあなたも、これから受検を考えているあなたも、ぜひ最後までお読み下さい。

 

QC検定は転職に役に立つ資格なのか?

恐らく、あなたが最も関心のあるだろうこの問に対する答えから説明しましょう。

「QC検定(品質管理検定)は転職に役に立つ資格なのか?」

いきなり結論から言えば、

「役には立つが、単に資格を持っているだけで断然有利になるほどではない。」

と言うことになります。

転職市場におけるQC検定の需要は?

大手の転職サイトdodaの職種図鑑によると、モノづくり系の品質管理・品質保証の仕事で転職した人が、QC検定2級を持っていた割合はわずかに8.9%、3級で11%に過ぎません。

このデータは品質管理の転職にQC検定の資格がなくても支障ないことを示しています。

更に、大手の転職情報サイト5社における、品質管理・品質保証の求人状況と、「QC検定」をキーワード検索したときの求人状況を調べてみました。

その結果が表1です。

■「QC検定」をキーワード検索した結果(表1)

転職エージェント QC検定の求人状況 品質管理の求人状況
マイナビ転職メーカーAGENT 件数は少ないが、QC検定の指定求人あり 多数の製造メーカーから求人あり
リクルートエージェント 件数は少ないが、QC検定の指定求人あり 最大級の求人件数あり
doda 件数は少ないが、QC検定の指定求人あり 非常に多い求人件数あり
メイテックネクスト 資格指定の求人は少ない 大手製造メーカーからの求人あり
リクルートダイレクトスカウト 件数は少ないが、QC検定の指定求人あり 最大級の求人件数あり

*2025年11月キーワード検索による。求人件数は時期によって増減します。

表1をご覧頂くと一目瞭然です。

転職サイト各社とも品質管理・品質保証の求人は非常に多いのですが、反面「QC検定」をキーワードに求人検索してもわずかな件数しか見つかりません。

品質管理の求人でQC検定を応募資格に指定しているのは全体の数パーセントに過ぎません。

すなわち、ほとんどの企業は品質管理、品質保証の求人に「QC検定」を必要としていません。

QC検定の活かし方

では、QC検定合格は品質管理の転職に全く役に立たないのでしょうか?

いいえ、決してそんなことはありません。

各社ともQC検定と言う資格そのものは求めていませんが、応募の必須条件、あるいは歓迎条件に「品質管理の実務経験」を要求しています。

従って、あなたは品質管理の実務経験者であることをアピールする必要があります。

その時に、QC検定の合格者であることはあなたのアピールの信ぴょう性を増します。

つまり、QC検定そのものをアピールするのではなく、あくまであなたの品質管理者としてのキャリアをアピールする手段、材料の1つとして使えば立派に役に立ちます。

ただしQC検定も等級があり、キャリア採用の場合は最低でも3級以上、出来れば2級以上が望ましいです。

4級は新卒採用ならともかく、キャリア採用ではほとんど役に立ちません。

 

QC検定(品質管理検定)の概要説明

ではQC検定がどのような資格なのか、受検方法や難易度など紹介したいと思います。

QC検定はどんな資格か?

QC検定は正式には「品質管理検定」なのですが、一般にはQC検定と言う表記の方が多く使われているようです。

この資格は一般財団法人日本規格協会(JSA)が認定する民間資格です。2005年より始まった資格であり、比較的新しい資格です。

それでも2024年時点で累計の合格者は約77万人に達しています。

JSAによれば、QC検定について次のように説明しています。

品質管理検定(QC検定)は、品質管理に関する知識をどの程度持っているかを全国で筆記試験を行って客観的に評価を行うものです。

QC検定には4級から1級までの等級があり、それぞれに必要とする知識のレベルが異なります。

従って、QC検定の合格者であることは、合格したレベルでの品質管理のエキスパートであることの証明になります。

QC検定の等級

QC検定には4級から1級までの等級があり、それぞれのレベルは以下の通りです。

矢印アイコン1級

1級となると、社内の品質管理部門のリーダークラスです。社内の様々な品質問題の解決や顧客要求に応えるための幅広い知識と豊富な経験を有することが要求されます。

矢印アイコン2級

実際に品質管理の仕事に従事している人のレベルです。QCの7つ道具を使いこなして問題点を見つけ、自ら解決出来るレベルです。

QC活動や小集団活動のリーダーになれるレベルとも言えます。

品質管理、品質保証の求人では2級以上を要求されることが多いです。

矢印アイコン3級

QCの7つ道具である、

●パレート図
●特性要因図
●グラフ
●チェックシート
●ヒストグラム
●散布図
●層別

を使いこなせるレベルです。小集団活動ではメンバーとして活躍が期待されます

あるいは在学中の学生であっても、品質管理の勉強を継続して行い知識を深めたレベルです。

矢印アイコン4級

品質管理の基礎知識を身に着けているかを問うレベルです。

高校、高専、大学などの学生が就職に備えて取得する、あるいは派遣社員として工場で働きたい人が目指す等級です。

QC検定の受験方法

■受検資格

全ての等級で受検に制限はありません。誰でも受検可能であり、どの等級からでも受検出来ます。

■受験料

●1級 11,880円(税込)

●2級 7,150円(税込)

●3級 5,830円(税込)

●4級 4,4300円(税込)

●1級・2級併願 17,050円(税込)

*3級、4級は試験がCBT方式のため、受験料とは別にシステム利用料として308円(税込)が必要です。

*2025年11月時点

詳しくは一般財団法人日本規格協会(JSA)のサイトをご覧下さい。

■受験方法

●1級・2級 筆記試験

●3級・4級 CBT試験

CBT(Computer Based Testing)とは試験を全てコンピュータ上で行う試験方式です。

品質管理検定センター指定の全国のテストセンター(試験会場)にて、テストセンターに用意されたパソコンに表示される問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答します。なお、自宅受検はできません。(日本規格協会公式サイトより

CBT試験については詳細な受検ガイドが用意されています。ぜひ参考にしてください。

QC検定3級・4級(CBT)受検ガイド

■受験時期

●1級・2級

試験は毎年3月と9月の年2回です。日時は受検時に確認して下さい。受験地によっては3月だけ、9月だけの実施がありますのでご注意下さい。

●3級・4級

試験は6月~9月と、12月~3月の2回です。

■受検場所・試験会場

●1級・2級

受験地は選択可能ですが、試験会場は選べません。指定の試験会場で試験を受けることになります。詳細はこちら

●3級・4級

品質管理検定センター指定の全国のテストセンターでCBT試験となります。詳細はこちら

■受検の申し込み方法

●各等級ともにWEB申し込みです。

1級・2級の申し込み方法 3級・4級の申し込み方法

QC検定合格の難易度

2025年第39回QC検定の結果を紹介します。

■QC検定の難易度(表2)

等級 受検者数 合格者数 合格率
1級 681 34 5.0%
2級 9,129 3,184 34.9%
3級 24,524 12,684 51.7%
4級 7,800 6,575 84.3%

2025年第39回QC検定

ネットでQC検定合格者の体験記を読むと、4級、3級はテキストによる独学で十分合格可能。2級以上は実務経験がないと合格は難しい。こんなことが書かれています。

確かに過去問を見る限り、その通りだと思います。

なお、QC検定における準1級についてはこちらに詳細が説明されています。

各等級の合格ライン

矢印アイコン1級

次の3つの条件を全てクリアすること。

①一次試験(手法分野、実践分野):各分野の得点が概ね50%以上であること。

②総合得点(手法分野+実践分野)が概ね70%以上であること。

③二次試験(論述):得点が概ね70%以上。

マークシート( 90分)・論述( 30分)

矢印アイコン2級・3級

①出題を手法分野・実践分野に分類し、各分野の得点が概ね50%以上であること。

②総合得点が概ね70%以上であること。

2級:マークシート・90分

3級:CBT試験90分

矢印アイコン4級

総合得点が概ね70%以上。CBT試験90分。

認証元のJSAのサイトに各等級のサンプルが用意されています。

各等級の問題例

矢印アイコン過去問

過去問についてはネットで探すといくつかのサイトが見つかります。『QC検定 過去問』で検索してみて下さい。ただし、どれも個人サイトなのであなたの自己責任でご利用下さい。

間違いないのは日本規格協会が出している過去問の問題集です。

こちらからご覧ください。

QC検定CTB対策問題集

QC検定過去問

過去問で学ぶQC検定

 

QC検定まとめ

QC検定は単に資格を持っているだけで転職に有利な資格ではありません。

表1で紹介した通り、QC検定を応募条件に指定する企業はごく限られています。

しかし、品質管理の実務経験者として自分のキャリアを証明する材料の1つにはなります。

品質管理、品質保証の求人では実務経験が応募の必須、あるいは歓迎条件になっていることが多く、その意味では役に立つ資格と言えます。

ただし、レベル的に転職に役立つのは最低でもQC検定3級、出来れば2級以上が望ましいです。

私が調べた限りでは、3級を歓迎する求人はほんの数件で、ほとんどは1級、2級を歓迎としています。

あなたが転職目的でQC検定を受けるなら、ぜひ2級以上を目指して下さい。受検資格に制限はなく、いきなり2級からの受験も可能です。

本屋に行けば過去問集やテキストが沢山売られています。自分でコツコツ勉強すれば合格可能です。

 

品質管理・品質保証の求人が多い転職エージェント

品質管理・品質保証に関する求人は非常に多いです。

むろん実務経験があれば転職に有利ですが、直接のキャリアがなくても、何らかのモノづくりに関わるキャリアがあれば転職も可能です。

まずは企業情報に精通した転職エージェントにあなたのキャリアと希望を伝えて、最適な求人を提案してもらいましょう。

マイナビ転職メーカーAGENT

モノづくり・メーカーに強い転職エージェント

マイナビメーカーAGENTロゴ3

項 目 概 要
サービスの特徴 ものづくりエンジニアの転職を支援
品質管理の求人 関東・関西・東海エリアに求人が多く、選択肢は十分ある
求人が多い業界 自動車、電機、電気・電子、半導体、化学など
強みを発揮するエリア 主に東京、神奈川、千葉、埼玉など関東圏
未経験者の応募 全体の数パーセント程度で少ない
主な対象年齢 20代~30代の利用者が多い
その他 厚生労働省認定の「職業紹介優良事業者」。初めての転職も安心
注意点 関東・関西・東海エリア以外では求人が少ない

 

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【マイナビ転職メーカーAGENT】

※マイナビのプロモーションを含みます。

リクルートエージェント

求人件数が国内最大級の転職エージェント

リクルートエージェント新

項 目 概 要
サービスの特徴 求人件数は国内最大級。
品質管理の求人 品質管理・品質保証の分野でも求人件数は国内最大級。
求人が多い業界 自動車、電機、電気・電子、半導体、食品、化学、医療など幅広い
強みを発揮するエリア 全国
未経験者の応募 全体の求人件数が多いので、他のサービスよりは探しやすい
主な対象年齢 求人が多いので全年代で利用可能
その他 転職支援実績ナンバーワン
注意点 非公開案件が多数あり。登録して情報入手。

 

*業界最大級の求人件数で転職支援実績No1

【リクルートエージェント】

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※リクルートエージェントのプロモーションを含みます。

doda(デューダ)

迷ったらまず登録、転職活動の鉄板転職エージェント

新doda

項 目 概 要
サービスの特徴 求人情報が詳細で分かりやすく、転職者満足度No1サービス
品質管理の求人 非常に多く、全国的に求人がある
求人が多い業種 自動車、IT、機械、家電、電子、半導体、食品、鉄鋼など幅広い
強みを発揮するエリア 全国
未経験者の応募 全体の求人件数が多いので、他のサービスよりは探しやすい
主な対象年齢 求人が多いので全年代で利用可能
その他 スカウトサービス、パートナーエージェントサービスも利用可
注意点 非公開案件に好条件の求人あり。登録して情報入手

 

*初めての転職でも安心、転職エージェントの鉄板サービス

【dodaエージェントサービス】

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※dodaのプロモーションを含みます。

メイテックネクスト

エンジニア転職に特化した転職エージェント

メイテックネクスト新

項 目 概 要
サービスの特徴 エンジニア転職に特化、メーカーの人事担当者と太いパイプ
品質管理の求人 件数は少なめだが大手製造メーカーからの求人が多い
求人が多い業種 自動車、機械、電気、金属、化学、家電など
強みを発揮するエリア 主に関東、関西、東海
未経験者の応募 全体の数パーセント程度で少ない
主な対象年齢 20代~30代向けの求人が多い
その他 技術畑出身のコンサルタントが半数以上
注意点 非公開案件多数。登録して好条件を入手。

 

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リクルートダイレクトスカウト

年収アップ、ハイクラス転職をめざす転職エージェント

リクルートダイレクトスカウト新

項 目 概 要
サービスの特徴 ハイクラス多数のヘッドハンティングサービス
品質管理の求人 年収1000万円超えのハイクラス求人も多数あり
求人が多い業界 半導体、電気・電子、電機、機械、化学、プラントなど
強みを発揮するエリア 主に関東、関西、東海
未経験者の応募 未経験者不可(異業種、異職種の転職はあり)
主な対象年齢 20代からシニア世代まで、能力があれば応募可能
その他 専門的なスキル、キャリアのない人には不向きなサービス
注意点 プロフィールが求人条件に合わない場合は紹介されないこともあり

 

*ハイクラス転職に的を絞った転職活動を実現!

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※リクルートダイレクトスカウトのプロモーションを含みます。

参考:モノづくりエンジニアの専門資格

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